『私は別にそうゆう話をしに来たわけじゃなくて』



「だったら何だ。何を言いたい?はっきり言えよ!」



『……もう…もういいです』



「何だよ」



『やっぱりお兄さんの言った通りなんですね。私なんて関わったらこんな風になって………』



「………」



『あの日の夜から忘れる事が出来なくて…貴方の事を好きになりかけてたなんて、私の勘違いだったみたい。もう…だから貴方に会いに来たりしません。さよなら』



久美子はシートベルトを外して
車から降りようとした瞬間
引き止められた。