部屋を出て行くと同僚の刑事が
近寄って来て言った。



「また取調べ放棄したんですか?ヤバイですよ。課長の耳にでも入ったら…」



「あんなのやってられるか。後はお前に任すから宜しくな」



「あっちょっと司馬さん!」



「何?」



「ロビーにお客さん来てますよ」



「客?誰だ?」



「さぁ?でも女性でしたよ」



「女?分かった」



くわえていた煙草を消して
司馬はロビーに向かうと確かに
一人の女性が椅子に座っていた。