「昨夜は起こしても全然目さえ開けなかったから何もしてない」



『ホント…?』



「俺、嘘ついた事ないだろ」



『うん』



「あーあ…あのまま襲っておいた方良かったかな…」



『!!』



「しねーよ」



そう言い、司馬は
久美子の額にキスをした。



二人はカーテンを開けた
窓の外を見ながら
新しい朝を迎えたのだった。