「今日はお前にプレゼントがあるんだ。目を閉じて十数えてみろ」



言われた通り久美子は数え出す。その間に司馬はポケットの中から小さな箱を取り出して
久美子の掌に乗せて蓋を開ける。



『…八、九、十…』



目を開けると
そこには指輪が煌めいていた。



『凄い…嬉しい』



「俺がはめてやる」



久美子の指のサイズに合った
指輪は司馬にはめられた。



それから耳元でドキっとする事を言うのだった。



「これはお前は俺のものだって証だ。もう俺から逃げられない。そのリングには発信機が付いてるからな」