そして、横で揃えてあった靴を取り、近くのベンチでそっと下ろす。
そのまま自分もベンチの前で膝を折り、エレナの足を自分の膝の上に置く。
「ッ…シルバ!?」
「じっとしてろ」
ドレスの端が横に流れ、白い足がむき出しになったことで焦るエレナだが…無視。
「足が赤くなっているな。この靴のせいか。」
エレナの足は何かに締め付けられたように赤くはれ上がっていた。
皮がむけていないだけまだましか…
「今日はちょっと高い靴だったから…」
ポツリとエレナがそう口にする。
次からはニーナに別のものを用意させなければな。
そう思いながらエレナの足をそっと地面に降ろし、再び噴水に向かう。
手に持つのはエレナのショール。
エレナのために持ってきたのは変わりないが…それを水につける。
そしてベンチへ戻り、不思議そうに見つめるエレナをよそに濡れたショールを足に巻きつけていく。
水にずっと浸かっておくよりましだろう。
「ありがとうございます。」
小さく述べられる感謝の言葉。
それが妙に心地良かった。

