すると、ようやく様子がおかしいと感じ始めたジュゼットが口を引きつらせながら言う。
「ッ……縁談を受けるから招いてくださったんでしょう?」
「いつ、誰がそんなこと言った。」
冷たく響いた声がジュゼットの耳に届き、ビクッと体を震わせた。
「それは…」と口ごもるジュゼット。
刻一刻と過ぎていく時間。
こんなところで時間を割いている場合ではない。
「ご協力どうも、ジュゼット姫。」
「え?」
身に覚えのないだろう言葉に、ジュゼットは疑問の声を上げた。
自分が利用されたとも知らずに…
「今日はこれでお開きだ。」
「な、なにをおっしゃっているんですか?シルバ様。」
口元は笑っているが、何かおかしいと思っているのだろう、戸惑いながら俺に確認を促す。
これだから自分の思い通りになると思っている女は……
苛立ちを抑えることなく口に出す。

