白銀の女神 紅の王Ⅱ




ウィルがパーティーの終わりを告げる。

すると、少しずつホールから人が減って行った。




「ニーナ。」

「はい!」


人だかりの中から、ニーナを呼ぶ。




「エレナはどうした。」

「先に戻るとおっしゃって出て行かれました。」



後宮に帰ったのか……

これは喜ぶべきか否か。





「分かった。」


一言ニーナに告げて、ホールを出た。

スタスタと早足で廊下を歩く。

向かうのはもちろん後宮。





しかし――――――


後宮に向かう廊下の先…柱の陰に、小さな影がひとつ。

エレナか?と思ったが、エレナにしては背丈が高い。

歩を進める速度を落とさずに歩いていれば、足音に気付いたその影がピクリと動いた。

そして、背を向けいてた体をこちらに向け、走り寄ってくる。