白銀の女神 紅の王Ⅱ




一週間後――――――


アーク王国の王城では久しぶりの客人を迎えるため使用人が忙しく働いていた。

しかも、その客人が客人なだけに全使用人が稼働していると言っても過言ではない。




そう……今日は隣国のエスト王国からお姫様が来国する日だった。





なんで…こうなっちゃったんだろう……


皆が忙しく働く中、私は後宮の窓辺に寄りかかり外をぼーっと見つめていた。

突然シルバがエスト王国のお姫様を王城に迎えると言ったのはあの夜の翌日だった。

シルバは私の前でウィルにはっきりと言った。



「エストの姫を招け」……と。

「本気ですか?」というウィルにシルバは即答した。




“考えがある”ってこういうことだったの?

シルバがなにを考えているのか分からない…




「はぁ………」


深い溜息がこぼれた。




「あ………」


窓の外の光景に小さく声を上げる。

王城の門が見えるこの後宮から見えたのは、何台にも連なって入ってきた馬車。