「そういえば…ニーナは今帰ってきたの?」
「はい。怪我をしていましたから私は念のためゆっくり帰ってきたんです」
ニーナの話ではギルティスからは2つに分かれて帰ってきたらしい。
ニーナの他にも怪我人は出ただろうし、その人たちを連れて帰るのは時間がかかると判断したのだろう。
数人の兵士とウィルとデュークは報告の為に早く帰ってきたのだ。
「シルバたちはまだ執務室にこもっているのかしら」
「そうみたいです」
ウィルたちがいつ帰ってきてどのくらい執務室にこもっているかは分からないけれど、もう暫く経つらしい。
ニーナが困ったような笑みを浮かべる。
「なら邪魔はしない方がいいわね。ニーナも今日はゆっくり休んで」
今日はどうせここから出られないんだし、ニーナもゆっくり休んで欲しかった。
「ありがとうございます。では着替えてきます」
「えぇ、ありがとう」
深々とお礼をして後宮を出て行ったニーナ。
休んでと言ったのに、あの調子じゃ絶対に戻ってくるわね。
フフっ…と笑っていると―――
コンコン…――――
もう戻ってきたのかしら。

