熱いシャワーを浴び、体を清めた後、ソファーの上に置かれていた服を着る。
後宮には許可なしには誰も入れないからこれもシルバが用意してくれたのだろう。
それは淡いピンク色のドレスで、昨日着ていたドレスと同じような部屋着用だった。
これは部屋から出るなと暗に言っているのだろう。
シルバは私を後宮から出さない気なのね…なんて考えながらドレスを着た。
そして濡れた髪を乾かそうと鏡の前に立った時、その理由が分かって真っ赤になった。
思わず手を持って行った先は胸元。
そしてその胸元には紅い痕が残っていた。
それはザイードが残した痕を上から塗りつぶすように所々つけられている。
確かに気にはならなくなったけど、こんなにつけることないじゃない。
真っ赤になった私は同じく真っ赤に色づく所有印に触れる。
それと同時に左手の指輪も目に入った。
やっとシルバと結ばれたんだ―――
今まで国王と妾という曖昧な関係だった私たちが真に結ばれた。
思えばシルバは最後まで「愛してる」とは言ってくれなかった。
シルバが「愛してる」と言ってくれたのは一度きりで、本人もこれっきりだと言っていたものね。
数か月前のシルバの告白を思い出し、ふふっと笑う。

