次に目を覚ましたのは太陽も高く上がった頃だった。
眩しいくらいの太陽の光を浴び、ゆるゆると目を開けばシーツを体に巻きつけただけの朝のままの姿。
シルバは…と思って部屋を見渡すも、まだ帰ってきていない。
すぐ戻るって言ったのに、なんてらしくない事を心の中で呟きながら体を起こす。
まだ体は重くて起きるのも億劫だったが、何とかベッドから脚を降ろしふらふらとしながら立ち上る。
ゆっくり…ゆっくり……
心の中で唱えながらゆっくりとした足取りで浴室に向かう。
途中、テーブルの上に有った紙に目が留まる。
「手紙…?」
淡いクリーム色の紙に金色の横線が入ったそれは国王専用の書簡に使われるもの。
二つに折られたそれを開いてみると、走り書きの様な文字で書いていた。
『ギルティスを見張らせていた兵士たちが戻った。
ウィルたちの報告を聞かねばならないため、暫く戻れない。
今日はゆっくり寝ていろ』と。
それを見てほっとしたのが半分、少し残念に思ったのが半分だった。
昨日の今日で独りぼっちは寂しいけどそんなことも言っていられない。
国王であるシルバには私が思うよりもたくさんの仕事があるのだから。
きっと朝言っていた3日間の暇の話も嘘ではないのだろうけど、私たちにとってはあってないようなものだろう。
シルバは端から3日間も休むつもりなんてなかったのだ。
あれはまだ慣れない私をからかっていただけ。
私としては良かった…のかな。
そんなことを思いながら浴室へ向かった。

