「そこ昨日私をかばった時に剣があたったところ…」
「平気だと言っただろう」
私の心配を余所にシルバは素っ気なく答える。
まるで自分の怪我には無関心のシルバにムッとする。
「嘘。じゃぁ見せて」
「見せるほどじゃない」
そう言って突き放すシルバ。
このままこの掛け合いを続けても平行線をたどる一方だ。
そこで私は強行突破を試みた。
ズイッとシルバとの距離を縮め、シルバの羽織っていたローブを開く。
そして、そこに有った怪我を見て絶句する。
「これ…全然大丈夫じゃない」
シルバの脇腹には青い痣ができており、私の目には痛々しく映った。
しかし、シルバはローブにかけられた私の手をやんわりほどき、怪我を隠す。
「見た目ほど酷くはない。骨が1,2本折れているかとも思ったがヒビが入ったくらいだろう。肺もやられてはいないから内臓も傷ついていない」
言っていることが滅茶苦茶だと気づいてないのだろうかと思えるほどの言葉。
シルバは内臓が傷ついていなければ骨にヒビが入っていても良いと言うのだ。
骨はヒビであろうととても痛いはず…
そう思うと何故か私が居ても立ってもいられなかった。
「今日、今から、すぐに診てもらって」
ローブを掴みながら迫ると、シルバは目を丸くした後にフッと笑う。

