「体は大丈夫か?」
優しい声で問われた言葉に顔を赤らめながら「はい」と答えた。
こんな時ばかりは後ろから抱きしめられていてよかったと思う。
自分でも分かるくらい顔が熱くて、きっと顔を合わせたら恥ずかしくて耐えられないから。
「ならいい」
「え?ちょ…っ…」
そう言ってシルバは何もなかったようにまた私をギュッと抱きしめた。
こんなに密着して抱きしめられることに慣れていないので、私はシルバの腕の中で一人焦る。
そしてふと気づいた。
私だけが素肌を晒していることに。
シルバはひとりきっちりと服を着込んでいるのに、私は素肌にシーツが巻かれただけ。
「シ、シルバ…私の服…なんで…」
極度に羞恥を覚えたからか言葉がしどろもどろになる。
しかし、シルバには十分伝わったようだ。
「服を何で着てないかって?」
私の肩に額を当てたままそう言ったシルバにコクコクと頷く。
するとシルバは剥き出しの肩に口づけを落としながらさも当然のように言う。
「どうせまた脱がせるものを着せるのは面倒だろ」
「ひゃッ…ん!」
耳朶を甘噛みされ、ビクンと体が弓なりになる。
耳からダイレクトに入り込んだシルバの艶やかな声にくらくらした。

