自分の体ではないと思うくらいだった。
最初は痛かったのに途中から痛みは快楽にすり替えられ、ただシルバを求めた。
淫らに喘がされ、なすがまま。
白濁とした意識の中、口走ったことなんて覚えていない。
ただ覚えているのは余裕のない紅の瞳と荒い息遣いとこの上ない幸せだけ。
口づけでさえ恥ずかしかったのに、気づいたら自分から求めていて。
何度も、何度も唇を重ね、貪る様に深い口づけに翻弄された。
ニーナの話では初めては最初から最後まで痛いだけと聞いていたのに。
私初めてなのに何であんな…
昨晩のことがリアルに思い出され、カァ…と頬が赤くなるのが分かる。
胸元にはザイードの所有印を塗りつぶすようにつけられたシルバの所有印。
目に入れるのが恥ずかしく、声にならない声が出ていたのだろう…
「煩い…」
掠れた低い声が耳にビクッと体が反応し、とっさに離れようとするが、シルバは腰に回っていた腕で私を引き寄せる。
私の体はあっという間にシルバの胸の中へ戻り、両腕でぎゅうっと抱きしめられた。
全身に感じるシルバの存在に心臓がドキドキと高鳴る。
「ご、ごめんなさい。起きてたの?」
「今起きた」
先ほどの事を思い出して一人焦っていれば、シルバが私の髪に顔を埋めながらそう答える。
掠れた声とゆったりとした口調からシルバもまだ眠たいようだ。

