白銀の女神 紅の王Ⅱ




エレナの右手に俺の左手を重ねれば、強い力で握り返される。

経験のないエレナにとってこれから先は未知のこと。

身を強張らせるのも無理なかった。

そんなエレナの様子に慎重になる自分にフッと笑い、首筋に顔を埋める。




「ふっ……ん…」


白い首筋に先ほどよりも強く自らの所有印を残す。

胸元よりも上につけたのはエレナが誰のものかを主張するため。

赤く色づいた痕に満足して、首筋から鎖骨にかけて口づけながらゆっくりとエレナの服を脱がす。

頼りなく肩にかかっていた肩紐を剥ぎ取られ、エレナは咄嗟に手で胸を隠す。





「シルバ…っ…灯り…消して…」


たどたどしく必死に訴えるエレナがあまりにも可愛くて少し意地悪心が芽生える。




「普通は灯りを灯しておくものだ」

「そ、そうなの?」


などと嘘八百を並べれば、素直なエレナはそう返す。





「けど恥ずかしい…」


剥き出しになった肩を寄せ、もはや胸の前で抑えるだけとなった服をギュッと握りしめる。

既に防衛体制となったエレナを見てどうしたものかと一息つく。