「私を…迎えに来てくれたの?」
涙声で震えながら聞く。
するとシルバは私の体に回した腕を更に強くして応える。
「当たり前だ。それ以外に何がある」
迷いなく答えたシルバだったが、私はまだ信じきれない。
だって……
「もう私は必要ないんじゃないの?」
ゆっくりとシルバから離れ、ポツリと口にした問いかけに自分の心の方が傷つく。
思い出すほどに涙が溢れ、身を切る様な切ない気持ちに駆られる。
「だからデュークさんが来たんでしょう?私の代わりなんていくらでもいるんでしょう?」
シルバに会えた安堵からか、今まで溜まっていた不安が一気に押し寄せた。
そして、口から零れたのは感情のままにシルバを責める様な言葉。
「わ、私に飽きたなら…っふ…そう…言って…」
嗚咽にかわりそうなほど喉を詰まらせ、ぼろぼろと涙を流しながら伝える。
言いながら頭の端で後悔していると言うのに止まらなかった。
すると、私の言葉をじっと聞いていたシルバが黙って私の手を取った。
震える手を強く握りしめ、紅の瞳が貫く様に真っ直ぐ私を見つめる。
「飽きたならこうして迎えに来るはずがないだろ」
呆れたような、けれどどこか優しい声でそう言って、もう一方の手で頬に流れる涙を拭ったシルバ。
デュークを使いに出してまで突き放したくせに、こうして優しく接するシルバの行動が分からずに戸惑う。
しかし、シルバは戸惑う私を気にした風でもなく丁寧に涙を拭っていった。

