白銀の女神 紅の王Ⅱ




「だからそれは逆効果だって」


苦笑いをしていた男がそう言った瞬間。



パシッ――――

大きな手が私の腕を掴み、グイッと引き寄せられる。




「っ……!」


その力がとても強く、思わず小さな悲鳴を零すが、男は気にも留めずに私の体を軽々と抱え上げる。

肩の上に私を担ぎ、歩く男の鼻息は荒く、異常に興奮している。





「いやッ…降ろして!」


バタバタと暴れて、男から離れようと試みるものの、その足も抑え込まれた。





「そんなに暴れなくてもすぐに降ろしてもらえるよ」


一連の流れを見守っていた男がそう言って笑った後、突然の浮遊感に襲われた。

ふわっと体が浮き、男の肩から逃れられたのだと気づく。

しかし、投げ落とされたのはベッドの上。

牢屋にしては柔らかなベッドに背中から落とされ、ギシッと嫌な音を立てた。

目の前には私を見下ろす二人の男。



ギシッ――――

私をベッドに放り投げた男が片足をベッドに乗せる。

今から起ころうとしていることは想像に難くなかった。




「さぁ、楽しもうか」


もう一人の男もベッドに乗り上げてくる。

伸びてくる男の手を振り払い逃げようとするが…