「せいぜいその男たちに抱かれながら待っていればいいわ」
そう言ってベロニカは地下牢を出て行った。
バタン―――――
上に繋がる扉が虚しく響く。
対する男たちはニヤニヤと笑いながらこちらを見る。
「さぁ、どうする?」
「どっちからやるか決めようぜ」
私の意志など無視して物騒な話をする男たち。
その向こうの扉は開いていると言うのに、逃げられない。
「まずは俺から行かせろ。この前酒おごってやっただろ」
「それを言うならお前だって俺に借金があるだろうが」
二人の男は互いにわれさきにと譲らず、それは次第に口論に発展していく。
目の前で繰り広げられる小競り合いがいつまでも続けばいいのにと思う。
しかし、そんな甘い考えは脆くも崩れ去ることになった。
ひとしきり言いたいことを言い合った二人は、決着がつかないと判断したのか、「しょうがない」と言って切り出した。
「二人同時なら問題ないだろ」
とんでもないことをサラリと言った男に、もう一方の男が眉を顰める。
「お前と一緒にやるなんて御免だが、まぁそれしかないか」
埒が明かないと思った男は結局折れた。
そして、二人の男が私の方に向いた。
明らかな欲と熱を帯びた視線で……

