「ッ!」
ヒュッと息を飲み、目を見開く。
私が着ていた服はザイードから宛がわれたもので、禊の時の服装よりはましだったが、これもまた布の薄い衣服だった。
胸の開けた衣服は横へはだけさせられ、肩が外気にさらされる。
途端、それまでの虚勢が一気に剥がれ落ち、恐怖で震えはじめた。
「ひっ…ぅ……ッ」
むきだしになった肩までもに口づけを落とされた時、涙が堰を切ったように溢れだす。
そして、ザイードの無骨な手が私の脚に触れた。
「やッ……やめてッ!」
ビクッと跳ね、必死でもがくも、男の力に適うはずもなく、ザイードの脚に抑えつけられる。
「良いねその顔。すました顔が恐怖と嫌悪に変わる瞬間は最高だ」
そう言って私の涙を指ですくい上げるザイード。
「その反応からして生娘か。アークの王はお前の体には興味がなかったらしい」
見抜かれたことにサッと羞恥で赤く染まる頬。
ザイードは私の反応を見てにやりと笑った。

