更に2日後―――
地下牢に入れられてから2日間、出された食事も喉を通さず、何もしゃべらず、私の無言の抵抗は続いた。
私に死なれては困ると思ったのだろうか、ザイードは私を自室へ呼び出したのだ。
ベロニカに連れられ、地下牢からザイードの部屋まで歩いて行った。
ザイードの部屋につき、小さな椅子に座らせられる。
「どうだ?俺に尽くす気になったか?」
ザイードの問いにフイッと横を向いて答える。
ギリッと唇を噛みしめ表情をゆがませるも、それを抑え込み笑みを浮かべるザイード。
「国境付近にアークの兵が集結してきた。お前の能力が戻ったことが王の耳に入ったのだろう」
「ッ……!」
不覚にも弾かれる様に顔を上げ、ザイードの方へ向いてしまった。
シルバが…国境付近に?
「嬉しいか?だが、どうせお前の能力が目当てなだけだ。お前を愛しているから迎えに来たわけではない」
「分かっています……」
ぬか喜びはするな。
そう自分に言い聞かせた。
喜びは大きければ大きい程、崩れた時の衝撃が大きいから。

