「フッ…まさか」
馬鹿にしたような含み笑いを零し、デュークは私に視線を映す。
「陛下は貴方が貰い受けてくれた方が都合がいいとおっしゃっていた」
見たことのないような冷たい瞳で告げられた言葉が胸に突き刺さる。
「どういうことだ」
「もともと陛下はこの女の能力に目をかけて傍に置いていた。訳あって能力が消えたが、それでもいつかは能力が戻るだろうと考えておられた」
一呼吸置いたデュークは「だが…」と続ける。
「この女の能力はもどらなかった」
初めて聞く話に動揺を隠せない。
シルバが能力をきっかけに私を傍に置いたことは百も承知だけど、私の能力が戻ることを望んでいた事は知らなかった…
「ではこの女は用済みというわけか」
「まぁ、そう言うことだ。ただの女には用はない」
ニヤリとザイードが笑う。
その笑顔の裏では、シルバを出し抜いたと言う優越感に浸っているに違いない。

