私たちがギルティスに来てから3日目――
使いに出したギルティス兵が戻ってきた。
私とニーナは最初に連れてこられた場所“王の間”へ呼ばれた。
長い廊下を歩く私とニーナ。
「体は大丈夫?乱暴な事されてない?」
ニーナと再会するや否や質問攻めにする。
面会など許されていなかったので2日ぶりに顔を見たけど、少しやつれているようにも見えた。
しかし、ニーナは僅かに微笑み、コクコクと頷いた。
会話をすることも許されないため、ニーナの口は塞がれているのだ。
「良かった……もうすぐアークに帰れるからね」
そう言えば、ニーナの顔がサッと曇る。
眉を寄せ、私を見つめるニーナは悲しそうな表情をした。
「着いたぞ」
前を行くギルティス兵が立ち止まり、王の間に続く扉をゆっくり開く。
するとそこには、使いの兵士だと思われる男がザイードの前で膝を折って跪いていた。
横には当然のごとくフォレスト伯爵も控えている。
「只今、戻りました」
「隣国への行き来に何故2日もかかる」
ザイードの低く冷たい声が部屋に響く。

