ガバッ……――――
「ッ…はぁ…っ…はぁ……」
目が覚めた瞬間、勢いよく起き上がる。
額には汗が滲み、呼吸は乱れて酸素を求めて喘ぐ。
頬には涙がつたい、胸が抉り取られる様に痛かった。
あれは…夢…?
先ほどの生々しいまでの映像がフラッシュバックする。
震える指先で自身の体に触れ、掻き抱くようにして体を抱きしめる。
夢だと分かった瞬間、更に涙が溢れた。
そして、胸の痛みが治まった頃、やっと自らが置かれている状況に気付く。
見知らぬ部屋の大きなベッドの上にいる私。
ベッドも家具も調度品の数々もアークのものではなかった。
ここがどこかなんて、考えられるのはただ一つ。
“ギルティス王国”
禊の場を襲ってきた男たちは私をギルティスへ連れて行くと言っていた。
私の能力が目的で……
けれど人質を置くには余りに立派な部屋で、別段、拘束をされているわけでもない。
ここは本当にギルティスなのだろうか。
私を攫ったあの男たちは、ベロニカはどこへ行ったの?
心配なのはニーナの事。
あの時、地面に倒れたニーナの頭からは血が流れていた。
私が意識を失った後、ニーナはどうしたのかしら…
お願い…無事でいて……

