白銀の女神 紅の王Ⅱ



3日などあっという間だと思っていたが、思った以上に長かった。

この婚儀のために用意された部屋はもちろん後宮ではなく、普段は客室に使っている部屋。

後宮に劣らず豪華な作りのはずだが、その違和感は拭えず。

長い夜を紛らわす為に公務を持ち込んだりもした。




だが、やはりこの腕にエレナを抱かなければ寝た気がしなかった。

実際何度目が覚めた事か…


エレナはエレナで思いつめた表情をしているとニーナから聞き、益々気が気ではなかった。

結局、我慢ならず掟を破ってでも自分から会いに行ったのだが。





女の一挙一動一喜一憂で振り回されるとは、全く以てらしくない。



重症だな、これは。




自分でも自覚しているのだ。

もう後戻りができないほどにのめりこんでいることに。

その居場所はとても心地良く、安らぎを与えてくれる。



柔らかな白銀の髪に銀色の瞳、透き通るような白い肌。



何度、その存在を強引に自分のものにしたいと思った事か。

無理やり奪って、快楽をその体に植え付けて、俺から逃げようなどと思わせないようにするなど容易なことだが…

それでは、もう満足できない。

貪欲になった俺の心は、エレナの心までもを欲している。