「大丈夫です、エレナ様。シルバ様はエレナ様を深く愛しておられます」
何を言うかと思えば、何の根拠もなく自信満々にそう言ってのけたニーナ。
訝しげな私の顔を見て気づいたのか、クスッと笑う。
「何を根拠にと言われたら困りますけど、私には分かるんです」
真剣な顔をして私の手を握るニーナ。
私は黙ってニーナの次の言葉を待った。
「ずっとシルバ様を見てきた私やウィル様、デューク様にもシルバ様のエレナ様に対する深い愛情があることを知っていますし、それは何があっても揺るがないと思っていますよ」
迷いのないその言葉に少し困惑するが、ニーナの言うことが本当ならいいと願う自分がいた。
「本当に?」
「はい、本当です。もし能力が戻ったことを理由にエレナ様を振ったら私が許しませんわ。だから勇気を出してシルバ様に告白してみてください。きっとシルバ様は受け入れてくださいますから」
「分かった……式が終わったらシルバに言うわ」
優しく微笑んだニーナにつられて笑う。
一人で考えていた時よりも少し勇気が出てきた気がする。

