白銀の女神 紅の王Ⅱ




婚儀2日目―――――


今日は国民への顔見せの日だった。

もちろんシルバとは別々。

シルバは午前中、私は午後に城下の民へ顔を見せに行くのだ。





午後の顔見せを控える部屋で私は一人佇んでいた。

人払いをしてもらって、ニーナやベロニカまでも部屋の外に出てもらった。




どうしよう……


深い溜息をついて、頭に浮かんだのはもちろん昨日の事。

ニーナの考えが頭の中に流れ込んできたのは気のせいじゃなかった。

あの一度きりじゃなかったから…



ニーナには悪いと思いながらも、もう一度集中して心を読んでみたら、やっぱりその“声”は頭に流れてきたのだ。

それはあまりに突然で。

何故能力が戻ったのかなんて分からないし、何がきっかけだったのかも分からない。

けれど、分かっているのは確実に能力が戻ったこと。

幸か不幸かまだ誰にも気づかれていない。





どうしよう…シルバに言うべきなの?


明日にはまた消えているかもしれないし、まだ言わなくても…