「それにしてもたくさんありますね」
一人涼しい顔をするベロニカが困り顔で呟く。
「これだけあったら迷うわ」
ドレスはいつもニーナに選んでもらっていて、自分で選ぶなど初めての事に戸惑う。
うーん…と考えあぐねていると……
「まずは色を決めませんか?」
さすがニーナ、ドレスを選ぶときの基準を心得てるわ。
しかし――――
「シルバは何色が好きなんだろう…」
そもそもシルバは私がどんなドレスを着ていてもいつも表情は一緒だし。
色を決めるのも大変ね…
そう思って途方に暮れていると―――
「シルバ様はきっとエレナ様に白のドレスを着てもらいたいと思っているんじゃないかしら。見たところ白の割合が多いし…」
隣に立つニーナが呟いた言葉に私も納得する。
「やっぱり白が多いわよね。シルバは白が好きなのかしら」
「え?」
同意した私にニーナは驚いた顔をしてこちらを向いていた。

