「シルバ様がこのドレスを?」
いつもは私が着るドレスになんて興味も示さないのに。
半信半疑で問えば、ウィルは柔らかな笑顔で応える。
「えぇそうです。随分前から仕立て屋に頼んでいたみたいですけど。シルバは何も言っていませんでしたか?」
頬を赤らめながらコクンとひとつ頷く。
「では、これは内緒と言うことで。僕がここに来ることでさえ良く思われていないのに、後で怒られてしまっては溜まりませんからね」
クスッと笑ったウィルからドレスが入った箱を受け取る。
信じられない…本当にシルバがこのドレスを私に?
箱を開けて、包みを開けば淡いピンク色のドレスが入っていた。
私が開けた箱の中身を覗き「わぁ…素敵」とうっとり声を上げるニーナ。
「本当にどれも素敵…」
さっきまでドレスなんてどうでもよかったのに、調子の良い言葉がポツリと零れる。
シルバが私のために用意してくれたドレスだから大切に選びたい。
けど…――――
「シルバの好みってどんなドレスかしら」
「難しいですね。今まではお相手の女性にもドレスにも興味がないご様子でしたし…」
悩む私の隣でニーナも頭を抱える。

