白銀の女神 紅の王Ⅱ




「シルバ様がこのドレスを?」


いつもは私が着るドレスになんて興味も示さないのに。

半信半疑で問えば、ウィルは柔らかな笑顔で応える。




「えぇそうです。随分前から仕立て屋に頼んでいたみたいですけど。シルバは何も言っていませんでしたか?」


頬を赤らめながらコクンとひとつ頷く。




「では、これは内緒と言うことで。僕がここに来ることでさえ良く思われていないのに、後で怒られてしまっては溜まりませんからね」


クスッと笑ったウィルからドレスが入った箱を受け取る。




信じられない…本当にシルバがこのドレスを私に?


箱を開けて、包みを開けば淡いピンク色のドレスが入っていた。

私が開けた箱の中身を覗き「わぁ…素敵」とうっとり声を上げるニーナ。




「本当にどれも素敵…」


さっきまでドレスなんてどうでもよかったのに、調子の良い言葉がポツリと零れる。

シルバが私のために用意してくれたドレスだから大切に選びたい。



けど…――――


「シルバの好みってどんなドレスかしら」

「難しいですね。今まではお相手の女性にもドレスにも興味がないご様子でしたし…」


悩む私の隣でニーナも頭を抱える。