白銀の女神 紅の王Ⅱ




「シルバが最終的に誰を選ぶのも自由だし、誰と結婚するのも自由だから」


私が今不安を感じているように、人の想いはゆらゆらと揺れてしまうもの。

シルバだって人間なのだから迷いだってあるはず。






「でも……」


私の胸の内の想いが言葉になって溢れる。

伝えるのに勇気がいるとは正にこのことだ。

ドクン…ドクンと自分の心音を聞きながら口を開く。





「私を選んでくれたら…嬉しいです」



カァ……

は、恥ずかしい……



頬を赤らめながら自分の言った事を思い出していると―――




パン――――

本が閉じられる音が聞こえたかと思ったら…




「ひゃっ…」


次の瞬間には体が浮いていた。

私を抱き上げ、ソファーから立ち上がったらシルバは無言で歩き出す。




「シルバ?」


声をかけても正面を見たままで応えてくれない。

そうこうしているうちにベッドの前まで来て、やや荒っぽく放られる。

ひんやりとしたシーツの感触を足に、背中に感じ、頭がベッドに着いた瞬間―――