サンダルで来ちゃったけど大丈夫かな……。




そう思いつつもいざ登ってみると、登りは緩やかでサンダルでもそこまで苦に感じなかった。










青い葉が揺れるたびに光が射し込む方向がずれてまるで水のなかにいる感覚だった。


日射しが入るお陰で明るいとすら感じる木の間をあるくあたし。








10分ほどすると、開けた場所についた。


ここが山頂かな……。





そこには大きな木が堂々とたっていた。


そしてその先は急な坂になっている。




「すっごーいっ!!」






山というよりは丘という感じの場所。


周りよりも少し高いこの場所は、海がすぐそばに見えた。







下にある家の屋根や畑がみえる。


のどかだと聞いていたけど、こんなにも時間がゆっくりと感じるのは初めてだった。








































「ねぇ、あんたどっから来たの?」