颯爽と帰っていった爽太くんの背中をあたしは黙って見送った。 「すごくかっこいいでしょ。」 「えっ?」 突然和葉さんに声をかけられて、あたしは思わず変な声をだす。 「ふふ、不思議な子よね。 この島の人たちはみんな爽太くんの顔馴染みよ。 それもみぃんな爽太くんが声をかけてるの。 フレンドリーな上にかっこいいからみんなからの人気者だしね」 そう言って少女のように和葉さんは笑った。