無邪気な欲望




「じゃ~あ」



雑賀先輩は首に絡まっていた女生徒の腕をやんわりとほどき、手に持っていた彼女の避妊具を取り上げ……。



「これだけ貰っとくわ」



そう言って、目の前でソレをヒラヒラさせながらにっこりと微笑んだ。



「なんで? ゴムだけ持ってってどうするの?」



この上なく当たり前な質問を先輩に投げかける。



「実は先約があったりして」



「はっ?」



「だから、セ・ン・ヤ・ク。先に約束してた子がいんだよね~」



軽く響く先輩の言葉に、彼女はもちろん私も驚いていた。