半ば呆れたような表情と声のトーン。


その上、目が何だか可哀相な子を見るような嫌~な目つきをしている。
なんて失礼なの!!



「わ、私はそこまで小さくないです!! 雑賀先輩が大きすぎるんですぅ!!」



私は先輩に詰め寄り、彼を見上げた。
私の言った事は大げさじゃない。雑賀先輩は本当に大きすぎると思うの。


だって確か190cm近くあるとかなんとか……。


そんな人に言わせれば、女の子は『小さい』に分類されても仕方がないとは思う。


でも雑賀先輩は……。



「確かにオレはデカいけどね、お前は相当小さいよ? ちま」



「……」



ご丁寧に私だけを『小さい』にカテゴライズして区別してるみたい。
ほんっとに失礼な人!!