「あ~そうだった。あんたはそういう子だった。ウザイったら……」
「晶ちゃん、ひどい!!」
「私はそこが千奈ちゃんの良いトコロだと思う~」
「ありがと~、笑里ちゃん」
毒づく晶ちゃんとは違い、笑里ちゃんは私の頭を優しく撫でて褒めてくれる。
そんな私と笑里ちゃんのやり取りを、呆れた面持ちで見ながら、晶ちゃんはコーヒーやパンのゴミを片付け始めた。
「まあ、言いたい事はわかった。だったら説得でも何でも好きにすれば? みんながどうとか言ってないでさ」
「う、うん。そうだよね……。そうしてみる!!」
意気込んでガッツポーズする私だけど、晶ちゃんはまだどこか納得出来てないみたい。
ゴミを捨てに行ってた彼女は、そのまま私の正面にやって来たかと思うと、力強く肩を掴んで、今まで以上に鋭い目力で釘を刺してきた。

