きっと晶ちゃんは、『たかが委員の役目で……』って思ってるんだろうな。
――――だけど。
いくらクジで選ばれた委員だからって、無責任な事したくないし……。
やっぱり知らん顔なんて出来ないもん。
「諦めて何もしないなんてヤ! ほったらかしなんて絶対イ・ヤ!!」
私の依怙地な態度に、相変わらず言葉を失っている晶ちゃんは笑里ちゃんを見た。
晶ちゃんはもう自分で何か言う事はしないで、代わりにあごで私の事を示して、『何とか言え』って笑里ちゃんに命令してるみたい。
だけど笑里ちゃんはにっこり笑って首を横に振っている。
2人は私が一度言い出したら聞かない事をよく知ってるから。
――――その内。
はああああっ、と当てつけがましく大きなため息をついて、晶ちゃんが項垂れた。

