「大丈夫か?」

「う、うん」

「じゃ、行くわよ」

神崎さんの後を追って俺たちは車に乗って、マンションに向かった。


ーーー・・・

「あ、あの~神崎さん?」

「なーに?」

「ココ、何ですか」

「うん。あ、はい鍵」

「あ、ども。じゃなくて!!」

そう、俺達はここら辺では1番高い家賃の高級マンション。

の、最上階。

「じゃあね」

そう言って神崎さんはエレベータに笑顔で乗って帰って行った。

ガチャ

「美奈・・・?」

「ん?」

「入んのか?」

「入らないの?」

5月はやっぱり少し肌寒くって・・・

「は、入る」

中に入ると、でかかった・・・何もかも。