「おまえなぁ!」

「はーやーくー!」

「......っ、たく、」


本当、みやには叶わない。

うじうじ悩んでたことなんて、いつの間にか吹っ飛んでた。

みやなりの励ましは、ちょっと強引で温かくて愛しくて。





好きだなって改めて想うよ。





これから卒業して、プロになって、今日以上の挫折を味わうことになるだろう。

そんなときでも君がいれば、俺はそれだけで進んでいける気がする。










「なに食うの?」

「うーん......あ、カツ丼は?」

「ほんっと意地悪いなおまえは」

「あははっ」



【毒舌姫時々愛】




end.