王様の、言うとおり





かっこ良くて優しい。



そんな男の子に好かれたいと大体の人は思うと思う。



私も、その中のうちの1人。



小学生の頃から読んでる少女マンガの主人公と結ばれる男の子みたいな、そんな人に好かれたい。



……縁が無いのか、中学の時にはそんな人と巡り合えなかったけれど!



って思っていたけれど、実はもう巡り合えていました。


小学生の時から。


それにやっと気付けたのは高校で。



神様が唯一与えてくれたベタな設定のお相手でした。



嬉しくないと思っていた、“幼なじみ”の存在。



家がお隣、ついでにお部屋もお隣。


超我儘で、自分勝手。




これは、普通で平凡でちょっと夢見る私が、超自分勝手な幼なじみにふりまわされて


苦労し、そしていつの間にか好きになってしまって……


憧れていたシチュエーションで、付き合えるようになるまでの日々を綴ったお話――






    ☆END☆