――数秒。 すぐに離してあげれば、これでもかってくらい目を見開いていて。 初めてじゃないのに。 『ふっ……。面白い顔。』 笑えば、真っ赤な顔に少し怒りが入った。 「……いきなり、何……。」 『おはよう、のちゅーって奴?』 ニッコリ笑っていってあげればまた驚いた顔。 『マンガにあったから、したら喜ぶかと思って。』 「なっ、」