いつもみたいに強気じゃない顔。 「落ち着きたいから。頼む、帰って。」 やんわりと、腕が解かれる。 やっぱり。 『……分かった……。』 【にじゅうに。 王様の心の内側】 どんなに頑張っても キングは心を開いて くれないような気がします。 ――私は、頼りない、 キングにとっては頼ることすらもできないお隣さんなんだ――