「みたい。」 とつかつか近付こうとするキング。 『ちょ、ちょ、ちょっとっ!ちょっと待って!』 繋がれている手を自分の方に引き寄せながらキングを止めます。 「何。」 不機嫌な顔で振り向くキング。 何って……! 『絶対アレ紙取ったら動きだすよっ…!』 「だから?それでも取らないと帰れないんだから無駄に時間かけずに取るしかないでしょ。」 ただでさえロスってんだから、と言われました。 わ、わ、分かってますけどっ! 心の準備、と言うか……分かってても怖いものは怖いです。