ケラケラ笑いながら歩いてくる楠木と、それを止めようとする菜月。 ……。 「うわっ、ここ涼しー。」 お構い無しにベンチの端に座った楠木。 売店にある扇風機の風が、若干かかるから涼しい。 「……座ったら?」 寛ぐ楠木を困った表情で見ながら立つ菜月に言って、ポケットから携帯を取り出した。 ボタンを押して、かける。 《はい?》 「あ、亮平?」 数回の呼び出し音の後すぐに出た。 《お、煌ーー!今どこ?ってかコーヒーは!》