俺は厚保也の乱れた髪に触れる。


 俺たちが恋人で居られるのは保健室の中だけ…


 一歩…外に出れば…俺は臨時の保健医…

 厚保也はこの学園の生徒…



 「愛されるって心地いいんだね~真」


 「!?」


 厚保也の方から…俺の胸板に頬を寄せる。

 柔かい厚保也の髪が胸元を擽った。