「結婚…するんだぁ…」 なるべく平然を装った。2人に見えない足の震えを隠しながら「よかったね」と2人を祝福した。 “よかったね”なんて思えるはずがない。 先生が、あたしの義理の兄になるなんて…そんなの…辛すぎるよ…。 それからのことは、よく覚えていない。 気づいたら、自分の部屋のベッドで1人でシーツを被って泣いていた。 先生を好きになった自分に絶望しながら…。 ─────── ─────