「(…先生、外に出たいです)」 小声でそう伝えると、先生は私の顔を一瞬見て、 「それでは、失礼します」 と、お父さんに言ってくれた。 「最後に… マキをよろしくお願いします」 外に出て、深呼吸をする。 最後に聞いたお父さんの声。 それは10年前に聞いた、優しいような凛々しい声だった。 「っ、待って!?」