"お父さん好きか?" 先生の質問が頭で何度も繰り返される。 好き? …そんなの分からない。 お父さんの笑顔すら、真っ暗な私の中には浮かばない。 「…難し過ぎたかな。 んじゃ、今は幸せか?」 幸せ… 「幸せ、です」 「そっか。 じゃあ何で幸せ?」 「何でって…何がですか?」 「例えば、寝てるのが幸せ、とか食べることが幸せとか。 毎日が楽しくて幸せ、とか。そんなこと」 「理屈じゃ分からない幸せは…?」 「理屈じゃ分からない…ね。 それは、本当の幸せを噛み締めた時かな…」 「本当の幸せ?」