ケータイの着信音が鳴る 『ホワイトデーの促販終了。ゆっくり休んで明日に備えるように』 メールをくれたのは朋子先輩 要するに私は会社を休んで家にいる 『ありがとうございます。明日には出社できます。ご迷惑おかけしました』 「はぁ、悔しい。なんでこんな日に熱出るかなぁ」 メールを返信し、溜め息をつくことしか出来ない 「卓君、来たわよ」 そんな時、暢気な母の声が響く 「わかった。今行く」 私は卓が待つリビングへ向かった