「き、穹…」

彼からの厚い信頼に、思わず言葉を詰まらせる龍太郎。

しかし。

「……という作り話を今思いついたのですが、感動しましたか?」

(また嘘か~~いっっっ!)

再び遥の内面ツッコミ。

「あ、あんたねぇ!」

感動してしまった自分が恥ずかしくなり、頬を染める天眞。

「ほんに、煮ても焼いても食えぬ男じゃ」

呆れ顔で迦楼羅が溜息。

「文野 穹…心理分析不可能、精神鑑定不可能、正体不明…」

ラエクスがボソリと呟いた。