天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

遥が足を組みかえる。

「例えば…内閣総理大臣より、大統領より、各国の皇族よりも高い地位を持ち、世界中のあらゆる経済、産業、政治、果ては国際紛争に至るまで、様々な分野で影響力を与える『世界中から選ばれた僅か十数人の識者』がいたとしたら?」

「秘密結社か!?」

「シ○ッカーじゃあるまいし」

龍太郎の発言をサラッと却下する遥。

しかし彼の言葉は極めて言い得て妙かもしれない。

決して悪の組織という訳ではないが、たった十数人で世界の全てを動かせるのだ。

秘密結社といっても差し支えないかもしれない。

「穹がその秘密結社だと?」

龍太郎の言葉に遥は無言で頷いた。

「荒唐無稽な話ね…」

「しかしそれならば、軍ですら彼の行為に干渉できないのも頷けます」

俄かに信じられない様子の天眞に、ラエクスが言った。

「…皇帝殿、そんな情報をどこで仕入れてきたのじゃ?」

問いかける迦楼羅に。

「…皇帝とは何事においても完璧なのだよ」

遥は前髪を掻き揚げながら優雅に言ってのけた。

(本当は地球外生命体ならではのネットワークを駆使したんだけどね…)