天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

遥は洗練された所作で椅子に腰掛ける。

椅子に座るというその行為だけで、龍太郎達を見惚れさせるほどの優雅な振る舞いだ。

「例えば我々や龍太郎達が一般人としよう。ラエクスは軍属。一般人とは少し違う位置付けだな。まぁこの際、迦楼羅が『人間かどうか』は置いておく」

「……」

迦楼羅が薄笑みを浮かべた。

「話を戻そう。そこで文野 穹だ。彼は一般人とも、軍属とも違った立場にある人間だ」

「何それ?上流階級みたいな?」

天眞の言葉に遥が頷く。

「じゃあ政治家の息子とか?」

「違う」

龍太郎の言葉には否を示す遥。

「内閣総理大臣のご子息?」

ラエクスの言葉にも、遥は首を横に振る。

「回りくどいのぅ。はっきり言わぬか」

迦楼羅が焦れた。